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25歳社会人ジャニヲタクソDD

平成生まれの私が平成生まれだけで結成された「Hey! Say! JUMP」のライブに初めて行ってみた感想

ある日友人からチケットを余らせていると連絡があり、偶然にも仕事が休みだったので私はリア友でありヲタ友である友人と「Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2015 JUMPing CARnival」に行くことにした。その日は10月12日、場所は横浜アリーナである。

Hey! Say! JUMPの中には私が応援している玉森裕太さんと以前「J.J.Express」というジャニーズJr.内のグループに所属していたメンバーもいる。私は彼らと同世代ということもあってリアルタイムで成長を見てきたような、共に成長してきたようなそんな気持ちがあった。私自身がそろそろ大学受験の年だ、という時に1歳年上の伊野尾慧さんが明治大学に入学したこともまだついこの間のような感覚だ。そんなこともあり、Hey! Say! JUMPがデビューした時はついにジャニーズから同世代がデビューか、と感慨深かったが、その程度だった。

しかし最近、Hey! Say! JUMPの伊野尾慧さんがやばいと聞く。やばい、というのもとにかく本当に可愛すぎる、と。先輩のV6岡田准一さんをはじめ、関係各所の皆さんがとにかく伊野尾さんが可愛いと言っているらしい。

そんな巷で噂の伊野尾革命とやらをこの目で見る機会が訪れた訳だ。一緒に入る友人(山田さん推し)とはいい意味でゆるい関係性なので集合時間もゆるゆるだった。2部(あとから2部制だったことを知った)の開演時間は17時で集合時間は14時半過ぎ。ゆるい。とりあえずペンライトだけは買おうと意気揚々と横浜アリーナに向かい、1部終わりのファン方々ともみくちゃになりながらグッズ列に並んだがグッズ売り場の男性スタッフは拡声器でこう言った。「伊野尾さんのグッズは全部売り切れです」と。さすがは伊野尾革命。さっそく洗礼を受けた。そして私たちは1600円するペンライトを前に腹を抱えながら買わない英断を下し横浜アリーナを後にした。

カラオケで時間を潰していよいよライブの時間となった。友人からもらったチケットを手に中に入る。私は嵐や関ジャニ∞、NEWSなど、様々なジャニーズグループのライブで横浜アリーナを訪れていたがこの会場で席が良かった覚えがまるでない。しかしなんと今回もらったチケットはセンター席だった。センター席とは横浜アリーナ独特の座席の呼び方で、通常アリーナ席と呼ぶところを横浜アリーナではセンター席と呼ぶ。スタンド1階がアリーナ。スタンド2階がスタンドなのだ。私は横浜アリーナで初めてセンター席を経験した。それはもう良席だった。メインステージとセンターステージのちょうど間ぐらいの場所でそれらを繋ぐ花道のすぐ横だった。

お行儀よく暗転の瞬間を待っていたら、ほぼ定刻に暗転。ハリーポッター風と噂のオープニングが始まりライブの幕が開けたことを告げた。メンバーが出てきた!と思いきや消えてしまう演出には手が込んでいるなぁと感じた。
そしてメンバーがモニター上からメンバーカラーの衣装を身に纏い登場。割れんばかりの黄色い歓声を受ける彼らは本当にキラキラしていた。彼らと同世代ということもあり、つい学生時代の友人たちを思い浮かべ比べてしまうが同じ世代でもこうも違うかと思ってしまった(私の友人の皆さんごめんなさい)。

Hey! Say! JUMPといえば、9人という大人数を生かしたフォーメーションダンスが最大の魅力であり武器であると思う。私は勝手ながらセンターの山田涼介さんはわりと手を抜いて踊ったり、ゆるく踊るのがカッコいいと思っているタイプだと思っていた。しかし現実は全く違った印象を受けた。ハードなダンスナンバーではガシガシ踊るし、キメる中にもしなやかさがあり魅せるダンスをする人だった。手を抜いているんだろうなんて思ってしまって大変申し訳なくなった。歌声もとても美しく、伸びがあり力強さも兼ね備えている。彼は間違いなくセンターを飾るべき人間としてこの星に生まれたのだと感じた。
そんな山田さんに比べ伊野尾さんははっきり言ってポジション的に決して目立つ位置に居る人ではない。歌にしてもダンスにしても特別上手い訳ではないと思う。私の記憶の中では伊野尾さんはステージ向かって右側にいることが多かった。そんなことを思いながら気が付くと私は伊野尾さんを目で追っていた。目まぐるしく変わるフォーメーションになかなか付いて行けず途中見失いそうになったが必死に追いかけた。

"JUMPing CAR"という今回のツアータイトルにもなっている曲ではメンバーひとりひとりが車のパーツを手に可愛らしく踊っていた。そのパーツはやがてひとつの集合体として車になり、その車はセンターステージへと向かい進み出した。伊野尾さんはヘッドライトの向かって右側を担当していた。向かって右側は私の席の方だった。手が届きそうなほど近かった。1600円のペンライトを買わなかった私は伊野尾さんにキャーッとペンライトを振る代わりにまるで授業参観を見に来た親かのように手をお腹の前で組んで静かに伊野尾さんを見つめた。
あれは凄い。想像していた以上に凄い。伊野尾さんは頗る可愛かった。それはもう可愛すぎる。可愛すぎてため息しか出なかった。
猫の格好をしてお尻を振る姿なんて反則だと思う(あの曲の冒頭で中島裕翔さんがステージに寝転がっていたが可愛らしいうさぎの格好とは似つかわしく脚がとても男性的でグッときた)。

MCで自分のことを運動音痴と言ってる顔はエンジェルそのものだった。相当なエンジェル。舞い降りたエンジェル。私はもしかしたら運動音痴な男の人が好きなのかもしれない(香取慎吾さんは体力はあるものの運動神経はあまり良くないし、玉森裕太さんに関しては2015年3月19日のキスマイBUSAIKU!?「彼女に贈るカッコイイ100m走」をご覧ください)。
伊野尾ちゃん可愛いよ伊野尾ちゃん(可愛すぎてちゃん呼びしだしてしまった)。汗の拭き方が汗をかき慣れてない人の拭き方だったように感じた。可愛い。あんなに美しい汗、早々見ないし普通は出ない。可愛い。

伊野尾さんは可愛い。可愛いけど表情に何処か儚さや放っておけないと思わせる母性を擽る何かを秘めているように感じた。これは完全なる主観だが、何度か花道を通った時に間近で見た彼の表情からは媚びたりする顔付きがまったくなく個人的にとても萌えた。多くのアイドルは「ありがと~~~」と言ってニコニコとファンに手を振るのだが、アンコールで見た伊野尾さんは額の汗を拭いながら重い足取りで歩いているように見えた。とても良かった。アイドルはアイドルらしくしないといけないとは思うが、クリアなことを言っておきながら裏でダーティーなことをしている人よりよっぽど良い。私はわりとブラックな面やドライな面を見せてくれる人にアイドルも一人の人間だもんな、と好感を抱く節があるようだ。
花道を通る時に周りのファンの方々が「いのちゃーん」と呼んでくださったおかげで、こちらを向いてくださった伊野尾さんですが蔑んだ目が最高でした。ご馳走様でした。
メンバーに見せる愛らしい笑顔とふとした時の物憂げな表情に小悪魔という言葉がぴったりのような感じがした。

長くなってしまったがこれが簡単にではあるが私の感想だ。他Gのライブを見ると発見が多く興味深いことが多々あった。それはメンバーに関してもだが、ファンに関してもである。比較出来る機会があれば改めてしてみたい。
(これはこの日のこのライブを見ただけの個人的な感想なので批判はお受けできません。予めご了承ください。)

P.S.
あなたが"Chau#"のソロパートで替え歌をした「ピンボールみたいな伊野尾」が頭から離れなくて困っています。そもそもどういう意味ですか、どうしてくれるんですか、知念さん。貴方方は最高にポップでハッピーなふたりです。